塩の実験

食塩でせっけんをつくろう

準備するもの

  • 食塩(水100ミリリットルに対して40グラムの割合)
  • コップ 2つ
  • ぬるま湯
  • 固形せっけん
  • 布(ふきん)、コーヒーフィルターなど 1枚
所要時間
1時間
むずかしさ
2

手順

  1. 固形せっけんをヘラなどで細かくけずり、その細かくけずったせっけんをコップのぬるま湯の中に入れて、よくとかしてこいせっけん液をつくります。

  2. もう1つのコップに水と食塩を入れよくかきまぜ、こい食塩水をつくります。底に少しとけのこりが出ます。

  3. 2 の食塩水に 1 のせっけん液を入れます。するとせっけん液にとけていた石けんが白く固まって浮き上がってきます。

  4. 3 の液を布でこしてよく水を切って固めるとできあがりです。料理用の型などに入れて固めることもできます。

どうしてこうなるの?

  • 食塩は水の中に入れるととけるという性質がありますが、その時、食塩は水とくっついた状態になっています(水にとける=水にくっついているイメージ)。同じようにせっけんが水にとけた場合も、せっけんと水がくっついた状態になっています。水にとけるものの種類によって水とのくっつきやすさの度合いが違ってきます。食塩の方がせっけんより水とくっつきやすいという性質を持っています。
  • 今回の実験では、食塩水の中にせっけん液を入れました。せっけん液の状態では、水はせっけんとくっついていたのですが、食塩水が入って来ると、せっけんより食塩の方が水とくっつきやすいため、せっけんとくっついた水が食塩の方に移動するので、水にとけた(水とくっついた)はずのせっけんが、取り残され元の固体のせっけんにもどってしまいました。
    このような作用を「塩析(えんせき)」と呼びます。