私たちは毎日、しょっぱい、甘い、すっぱい、苦いなど、さまざまな食べ物の味にふれて生活をしています。
専門的にいえば、人間が感じる味は、塩味、甘味、酸味、苦味、旨味の5つ。センサーの役目をしている舌の味蕾(みらい)で味をキャッチし感じています。
「塩味」は、「しょっぱい」あるいは「塩辛い」といった言葉で表現されますが、塩味を感じさせる代表的な物質が、塩(塩化ナトリウム)です。
塩味を感じる仕組みについては、まだはっきりとは解明されていないようです。
人間が好む塩味の範囲は比較的狭いものです。ほんのわずかでも塩が多すぎたり少なすぎたりすると、しょっぱすぎたり物足りなかったり感じてしまいます。一方で砂糖などの甘味の場合、好まれる範囲は塩味ほど狭くないようです。
※例えば厚焼き卵の場合、一般的に好まれる塩分は0.5%とされていますが、糖分は0~10%と幅があります。
(参考資料:「食品成分表2021」女子栄養大学出版部)
しょっぱい味付け以外にも、塩はしごとをしています。