塩は体内で塩化物イオンとナトリウムイオンの状態で存在し、人間の体に大切な働きをしています。
体内の塩分量は大人と子供で異なり、大人で体重の0.3~0.4%、子供では約0.2%といわれています。例えば、体重60kgの成人の場合は、体内の塩分量は約200g程度ということになりますね。
1リットルの血液中には約9gの塩がとけていて、輸血をする血液が不足している時に生理食塩水(リンゲル液)が代用できるのもこのためです。また、塩分は骨にも含まれており、血液中の塩分がなくなると溶け出して塩分を補ったりする働きも。
人間は汗をかくことで、体内の老廃物を早く外に出したり、体温を調節したりしています。汗は「しょっぱい」と感じられますが、これは汗の中に塩分が含まれているためです。