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塩風土記

日本全国の塩にまつわる歴史・民俗的な話題をご紹介。

山口県 塩田まつり

防府はかつて十州塩にも名をつらねた全国有数の塩の生産地である。現在、塩田は廃止されているが、跡地の一角に入浜式塩田等を復元した三田尻塩田記念産業公園がつくられており、年に一度、塩田まつりが開催されている。

当日、公園は無料開放され、大勢の来訪者でにぎわう。
さまざまなイベントや、バザーなどが企画されているが、特筆すべきは入浜式塩田での塩作り体験だ。希望者の中から選ばれた参加者は、素足になって塩田に降り、インストラクターの指導のもと、入浜式塩田で行われていた日常の作業を行う。塩分の付着した砂をうすく均等にかき集めて沼井に入れ、踏み固め、海水をかけ、新しい砂をまき......昔ながらの木製の製塩道具を使った作業は、なかなかの重労働だ。

塩分が付着した砂を掻き集める作業。深く掻き過ぎてもだめだし、浅すぎてもだめ。隅々まで取り残しの無いように、細心の注意を払う。

かん水を煮詰め結晶した塩を掬いあげているところ。釜屋では、終日炊きあげ作業がおこなわれている。

その他、地元の幼稚園児たちによる塩浜太鼓の演技や、保存会による塩浜歌や浜子うた、それに合わせた踊りの実演など、普段目にすることのないような、製塩に関する風俗を目にすることができる。


中関塩浜唄の会による踊り

尺八の演奏とともに歌われる浜子うたと浜子踊り。浜子うたは、市の無形民俗文化財に指定されている。

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