世界の塩の自給率

世界の塩の需給状況

世界の塩の生産量は、年間なんと約2億8千万トン。日本は、年間約700万トンを輸入しており、世界有数の塩の輸入国で、自給率は11%程度と主な塩の生産国とくらべかなり低い数値になっています。海に囲まれている国なだけにすこし意外かもしれません。

〈世界各国の塩の需給(2021年)〉

世界各国の塩の需給(2021年)

(出典:World Mineral Production 2017-2021 (BGS)、Global Trade Atlas、財務省貿易統計)      

    ※消費量=生産量+輸入量-輸出量としました。
    ※オーストラリアの消費量は、World Mineral Productin及びGlobal Trade Atlasに基づく推定値です。

日本の塩の自給率について

日本の塩の自給率は上記のとおり10%程度ですが、これは、需要の大半を占めるソーダ工業用に使われる塩のほとんどを輸入に頼っているからです。しかし、私たちの生活に最も大切な食用の塩(家庭や飲食店で使われるものと、食品工業で使われるもの)の消費をまかなう程度の量は、国内でつくることができています。

国内産の供給量と食用塩の消費量(令和3年度) self_sufficient.PNG

(出典:令和3年度塩需給実績(財務省))


    ※国内産の供給量:登録業者による国内製造数量
    ※生活用:主に小売店を通じて販売され、家庭用及び飲食店等において使用されるもの
    ※食品工業用:漬物、みそ、醤油、加工食品などの食料品の製造に使用されるもの