塩風土記
東京都内の塩地蔵尊
■宝塔寺 塩なめ地蔵(江東区)■
江戸時代に、小名木川や行徳道を通る商人たちが、この地蔵の前で休憩し、商売繁昌、航海安全を願って塩を供えたのが由来と伝えられている。また、仏前の供えられた塩をもらって疣に塗ると治るともいわれ、別名「いぼ取り地蔵」とも呼ばれていた。
■安楽寺 塩地蔵尊(品川区)■
安楽寺にある塩地蔵は、足元に塩を供えて願をかける風習がある。造立年代は不明である。下半身だけが不自然に細くなっており、長年供えられた塩の影響ではないかともいわれている。
■徳蔵寺 塩地蔵(品川区)■ 貞享四年(1687年)に造立された塩地蔵は、これに供えられた塩を少量持ち帰り、風呂に入れて入ると諸病に効験があると伝えられていた。特に眼病に御利益があるといわれ、眼を患った人が願をかけ、治るとお礼に塩を献じる風習があった。 また、塩地蔵は「北向き地蔵」ともよばれており、この地蔵も、貞享四年の頃は北向きに安置されていたものと推測される。
■大宗寺 塩かけ地蔵(新宿)■
大宗寺の塩地蔵は、願掛けの返礼に塩をかける風習のある地蔵尊である。造立年代や由来についてははっきりしない。
■源覺寺 塩地蔵尊(文京区)■
源覺寺の塩地蔵尊は、寛永元年(1624年)以前よりこの地にあり、人々の信仰を集めたといわれる。地蔵尊のご身体に塩を盛ってお参りすることから塩地蔵と称し、その由来には、古来より塩は清めとして用いられることにより、参詣者の身体健康を祈願するものと言われている。