塩風土記
塩風土記
■熊本県と塩■
熊本県の塩田は、有明海・八代湾岸地域の広大な干潟を利用した大規模な入浜式塩田だが、距離をもってブロック的に分布し、集団をなしていないのが特色であった。製塩には鉄釜、燃料には石炭が使用されており、製塩者・従業者は大部分が専業で、八代郡文政村(八代市)では2人で35町歩(約35ha)の塩田を経営していた者もいた。
【名所・史跡】
天草式製塩土器
5~6世紀の古墳時代に使用されたもので長脚・台付を特徴とする。直煮法による製塩が大規模に行われ、九州一円にまで供給していたといわれている。
(近藤義郎『土器製塩の研究』)
沖の原遺跡(天草市)
南北190m、東西40~80mという大遺跡で、昭和34年に発見され、古墳時代後期の製塩土器の破片が出土した。九州においての製塩土器の発見は、これが最初である。
(日本塩業大系編集委員会『日本塩業大系史料編 考古』)
【名産品】
いきなり団子
輪切りにしたサツマイモに餡を載せたものを、小麦粉に少量の塩と水を混ぜて練り上げた生地で包み蒸した菓子。いきなりだご、ともいう。
【学びの場】
天草市立五和歴史民俗資料館(天草市)
5~6世紀の古墳時代に使用された天草式製塩土器等を展示している。
