塩風土記

塩風土記

■島根県と塩■

日本海に面した島根県には、塩の付く地名や姓が多く、遺跡から製塩土器等が出土している。江戸時代、古浦(松江市)では製塩業が行われていたが、その運上(税金)の取立てに苦しみ、減税を訴える古文書等も残っている。
淡水と海水が混ざりあい特有な生態系を持つ汽水湖として、宍道湖や中海などが知られている。


【名所・史跡】

塩井(しおのい:出雲市)
須佐神社境内に湧き出す井戸。塩分を含んでおり、昔から浴用すれば万病に効き、産湯に少し用いれば健康に育つという言い伝えがある。

伊屋谷遺跡(いやたにいせき:松江市)
古墳時代後期(7世紀)の製塩土器が出土している。
(島根大学地域貢献推進協議会・遺跡データベース分科会)

塩ケ平温泉(しおがひらおんせん:雲南市)
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(低張性中性冷鉱泉)

石見銀山(いわみぎんざん:大田市)
2007年(平成19年)に世界遺産に指定された。石見銀山での銀精錬の効率化の為、塩を使用していたという説がある。


【名産品】

香茸の塩漬(こうたけのしおづけ)
香茸という、黒くひろがった形で香りの強い茸を、風味を逃さないよう塩漬けにしたもの。


【塩の道】

芸石道(げいせきどう)
安芸(広島県)から石見へと続く山陰と山陽を結ぶ道。石見銀山からは安芸に向かい銀が運ばれ、安芸からは石見方面に向かって瀬戸内沿岸の塩が運ばれていた。塩の道であり銀の道でもある。
(富岡儀八『塩の道を探る』)


【その他】

塩祓い(しおばらい)
石見神楽の演目のひとつ。四方祓いとも言われ「四方の神々よ、ここにお集まり下さい」という意味で、舞座を清める儀式。