塩風土記
塩風土記
■和歌山県と塩■
海に面し長い海岸線を持つ和歌山県では、古墳時代からの製塩遺跡が複数発掘されており、古くから漁業や製塩が主要な産業になっていたと見られている。しかし海岸線のほとんどがリアス式海岸であり広大な塩田には適さない地形であったため、海水直煮法以外の製塩法はあまり発展することはなかったのか、近世においては十州塩(瀬戸内海沿岸)が移入されるようになった。梅の生産高が多く、紀州産の梅干は有名である。
【行事】
淡嶋神社の針供養(和歌山市)
年に1度、納められた針をお祓いした後、針塚に納め、塩をかけ、土に返して、針の労をねぎらうと共に裁縫の上達を祈る。
【名所・史跡】
西庄遺跡(にしのしょういせき:和歌山市)
古墳時代の遺跡で多量の製塩土器や製塩炉等がみつかっている。漁業と土器製塩を生業にしていたとみられる大規模な集落跡。
(財団法人 和歌山県文化財センター)
地ノ島遺跡(ぢのしまいせき:有田市)
初島町沖合いの島でみつかった縄文中期の遺跡。製塩土器などが見つかっている。
(有田市役所 商工観光)
【名産品】
梅干
梅の果実を塩漬けにしたあとに、天日に干したもの。塩分が高く保存性にすぐれている。
ナレズシ
サンマやサバ等を、1ヶ月以上塩漬けにしたあとに塩抜きをし、さらにご飯に漬け込み10日程熟成させたもの。
【学びの場】
紀伊風土記の丘(和歌山市)
考古・民俗資料を中心とした和歌山県立の博物館。国の特別史跡「岩橋千塚古墳群」の保全と公開を目的としている。
