塩風土記

塩風土記

■京都府と塩■

京都府の製塩の歴史は古い。若狭湾沿岸では古墳時代からの製塩土器が発見されており、日本書紀には若狭で作られた塩が天皇に供御(くご)されたと言う記述がある。小浜から琵琶湖の西を通って京都盆地までを結んだ鯖街道がある。この名称は、福井県の若狭湾沿岸で作られた塩と、塩魚を多く運んでいたことによる。
御所言葉では塩は「しろもの」と呼ばれていた。東寺は、鎌倉時代から室町時代にかけて、「塩の荘園」として知られた弓削島(愛媛県)の荘園領主だった。


【行事】

塩竈清祭(しおがまきよめまつり:西京区)
十輪寺で毎年11月23日に執り行なわれる。塩竈に火をいれ、塩焼きを再現する。


【名所・史跡】

十輪寺(じゅうりんじ:西京区)
在原業平が晩年ここで隠棲したことから、通称 なりひら寺といわれる。当時、貴族の風流な遊びであった塩焼きを、業平が楽しんでいたといわれる「塩竈の跡」がある。毎年11月23日に「塩竈清祭」が執り行われる。海水を貯めておいたと伝えられる塩汲池の跡や塩焼に使っていたという塩竈が残されている。
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【名産品】

千枚漬け
聖護院蕪を薄く切り、塩で下漬して余計な水分を抜いた後、さらに昆布や他の調味料と合わせて本漬を行い乳酸発酵させたもの。

すぐき漬け
すぐき菜を塩だけで漬け込み乳酸発酵させたもの。

しば漬け
茄子等を刻んで赤紫蘇の葉と塩で漬け込こみ乳酸発酵させたもの。千枚漬、すぐき漬けと並んで京の三大漬物といわれている。


【塩の道】

鯖街道(さばかいどう)
福井県の若狭湾から滋賀県をぬけ京都の出町柳まで繋がる街道。主に若狭湾で陸揚げされた海産物や物資を運んだ。特に若狭に揚がった鯖を開いて塩をした荷が多かったため、鯖街道と呼ばれている。
(若狭歴史民俗資料館編『サバ街道と都の文化』)


【その他】

一塩(ひとしお)
若狭で水揚げして塩をした鯖を徒歩で運ぶと、京都に着くころにはとても良い味になっていたという。この塩具合を『一塩(ひとしお)』と言う。