塩風土記
塩風土記
■静岡県と塩■
太平洋に面した静岡県では、駿河湾沿岸等で製塩が行われていた。江戸中期には、税金として米の代わりに塩の売り上げの一部を納める「塩焼運上金」という制度もあった。牧の原市(旧相良町)から掛川を通り、新潟県の糸魚川市へと太平洋と日本海をつないだ約350kmにも渡る日本最長で最古の塩の道が有名である。静岡から運ばれる塩を南塩、新潟から運ばれる塩を北塩と呼んだ。
【行事】
戸田港まつり(沼津市)
毎年7月下旬に行われている海のまつり。港に感謝して清めの塩をかぶり、祭の安全を祈願する塩衣(えんぎ)式にはじまり、パレードやショーなどが行われ、塩帰式で終える。
塩の道フェスティバル(牧之原市)
「第24回国民文化祭しずおか2009」の市町村主催事業の一環として、2009年(平成21年)に静岡県牧之原市で開催された。『「塩の道」文化 よみがえれ・今・この時に』をサブテーマに、塩づくり体験、「塩の道」郷土芸能の祭典、「塩の道」ウォーク等が実施された。
もっと詳しく
【名所・史跡】
信州街道・塩の道起点(牧之原市)
かつて相良海岸でつくられた塩は、ここを起点に信州諏訪方面まで運ばれていた。信州に入る塩は、南太平洋岸からの「南塩」(上塩)と、日本海側からの「北塩」(下塩)があった。信州街道はその一つで、諏訪方面に送られていた。日本各地には塩の道がいくつかあり、牧之原市と新潟県糸魚川市を結ぶ塩の道は、日本で最長で最古の塩の道と言われている。この道では生活物資をはじめ、文化や習慣、進行なども運ばれ、人々の生活はこの道に支えられていた。
【名産品】
桜葉漬け
桜の葉を塩漬けにしたもの。桜餅などに使用される。
ニアイナマス
三枚におろしたカツオを軽く火であぶりぶつ切りにして、塩で味付けした初漁の祝い料理。
わさび漬け
わさびを刻んで塩漬けにしてから、熟成させた酒粕にみりん、砂糖、塩等を合わせたものに漬け込む漬物。
塩鰹・潮かつお(しおかつお:加茂郡)
伊豆地方で昔から作られていた保存食の一種。鰹を塩漬けにした上で樽に寝かせ、さらに陰干しにして保存性を高めた郷土料理であり、縁起の良い正月料理として食されていたという。
【地名】
塩買坂(菊川市)
相良から運ばれた塩が、この場所で仲買人と取引されていたことにちなんだ地名だといわれている。
【塩の道】
牧の原市(旧 相良町)を基点とし、アルプスを超え糸魚川沿いに続く全長約350kmの日本最長にして最古の塩の道。
(日本塩業大系編集委員会(編)『日本塩業大系 特論民俗』)
塩の道公園(菊川市)
塩の道を記念して作られた公園。
【学びの場】
歴史街道館(菊川市)
塩の道公園に併設され、塩の道や東海道など、街道風景を半世紀にわたって描き続けてきた杉山良雄画伯の作品を収蔵展示する。

