塩風土記
塩風土記
■静岡県と塩■
太平洋に面した静岡県では、駿河湾沿岸等で製塩が行われていた。江戸中期には、税金として米の代わりに塩の売り上げの一部を納める「塩焼運上金」という制度もあった。牧の原市(旧相良町)から掛川を通り、新潟県の糸魚川市へと太平洋と日本海をつないだ約350kmにも渡る日本最長で最古の塩の道が有名である。静岡から運ばれる塩を南塩、新潟から運ばれる塩を北塩と呼んだ。
【行事】
戸田港まつり(沼津市)
毎年7月下旬に行われている海のまつり。港に感謝して清めの塩をかぶり、祭の安全を祈願する塩衣(えんぎ)式にはじまり、パレードやショーなどが行われ、塩帰式で終える。
【名産品】
桜葉漬け
桜の葉を塩漬けにしたもの。桜餅などに使用される。
ニアイナマス
三枚におろしたカツオを軽く火であぶりぶつ切りにして、塩で味付けした初漁の祝い料理。
わさび漬け
わさびを刻んで塩漬けにしてから、熟成させた酒粕にみりん、砂糖、塩等を合わせたものに漬け込む漬物。
【地名】
塩買坂(菊川市)
相良から運ばれた塩が、この場所で仲買人と取引されていたことにちなんだ地名だといわれている。
【塩の道】
牧の原市(旧 相良町)を基点とし、アルプスを超え糸魚川沿いに続く全長約350kmの日本最長にして最古の塩の道。
(日本塩業大系編集委員会(編)『日本塩業大系 特論民俗』)
塩の道公園(菊川市)
塩の道を記念して作られた公園。
【学びの場】
歴史街道館(菊川市)
塩の道公園に併設され、塩の道や東海道など、街道風景を半世紀にわたって描き続けてきた杉山良雄画伯の作品を収蔵展示する。
