塩風土記
塩風土記
■石川県と塩■
石川県は、揚浜式塩田が発達し日本海側で最大の生産地であった。石川県で生産された塩は、能登塩の名で知られ専売制度が始まる時点では国内生産量の2%を占めていたが、塩業整備に伴い生産量は低下していった。現在は、珠洲市に、400年以上の伝統を誇る揚浜式製塩を行う塩田が残っており、国の無形文化財に指定されている。
【人物】
前田利常(まえだとしつね)
加賀藩3代目藩主。「塩手米制度」をつくり能登地方一帯の製塩を奨励した。
(下出積與『石川県の歴史』)
【名所・史跡】
真脇製塩遺跡(まわきせいえんいせき:能登町)
入り江に位置する古代の製塩遺跡。製塩土器や炉跡等が発見されている。
【名産品】
ふぐの卵巣糠付け
猛毒であるふぐの卵巣をまず1年間塩漬けにし、その後にさらに本漬けとして、約2年もの間糠に漬けこみ出来上がる珍味。漬け込むうちに毒性はなくなるがその理由はいまだ解明されていない。
くちこ
なまこの卵巣を塩漬けにした珍味。
【その他】
塩手米制度(しおてまいせいど)
田畑をあまり持たない農民に米を前貸しし、生産された塩を、米1石に対し塩12俵から8.5俵の割合で藩に納めさせる制度。一種の専売制。
(下出積與『石川県の歴史』)
【学びの場】
奥能登塩田村(珠洲市)
「人と塩の関わり」をテーマとした資料館。予約をすれば揚浜式製塩法の体験ができる。
