塩風土記

塩風土記

■神奈川県と塩■

神奈川県では近世において東京湾(川崎市、横浜市)に入浜式塩田があり、小規模ながら製塩が行われていたが、十分に需要をまかなうことが出来ず十州塩(瀬戸内海沿岸)が移入されていた。人口が多く、かまぼこ、干物、梅干等の名産品もあるため、塩の消費量が多い県のひとつである。また、小田原市には塩の研究所である海水総合研究所と塩業史資料を保存・公開する塩業資料室がある。


【名産品】

小田原かまぼこ
主にいしもち等の魚肉に塩や他の調味料を加えてすりつぶし、板に盛り付けて蒸し焼きにしたもの。

塩うずわ
小田原、真鶴あたりに伝わるソウダガツオを塩漬けにした保存食。ソウダガツオは、夏から晩秋にかけて相模湾で定置網や釣りで多く漁獲され、主にそばつゆなどで使われる節(宗田節)の原料として加工されていた。秋に獲れたソウダガツオを塩漬けにし、正月など漁の少なくなる冬場の保存食として作られていたが、現在では、宗田節と同じく、作る人が少なくなっているという。
(参考:神奈川県水産技術センターHP)



【地名】

塩浜(川崎市)
もとは塩田があり、塩浜新田と名付けられていた地域。昭和40年の住居表示で塩浜となった。
(小塚光治『川崎史話(中)』)


【学びの場】

海水総合研究所(小田原市)
当センターの研究部門の中核として製塩技術、塩の品質などに関する研究に取り組み、その成果を提供している。


塩業資料室(小田原市)
研究所向けの塩、塩業に関する専門的な資料の他、一般の方向けの塩に関する歴史資料、図書を公開している。蔵書数約1万5千冊。利用には事前の申し込みが必要。