塩風土記

塩風土記

■青森県と塩■

本州最北端に位置する青森県は、古くから北端の製塩地として知られていた。青森地方では主に海水を直接火にかけ、水分を蒸発させる方法(海水直煮製塩法)が行われていた。
海水を煮るための塩釜は、中・近世では焼貝殻と粘土を原料にして作る土釜が用いられていたが、その後は鉄釜に移行した。海水直煮製塩法は、多量の塩木(しおき:塩を作るための燃料として必要な樹木)を必要とするため、他の地域では早くから入浜式塩田等、効率の良い製塩法に取って代わられていたが、県内には塩田に適した遠浅の砂浜が少なく、海岸線のすぐ側に山があり塩木を得ることが容易であったためか、近代まで直煮法による製塩が続けられていた。


【名所・史跡】

大浦遺跡(おおうらいせき:青森市)
縄文時代晩期と平安時代の遺跡。1971年(昭和46年)に発掘調査が行われた。平安時代の遺跡からは製塩土器が出土している。
(青森市教育委員会事務局文化財課)

内真部遺跡(うちまんべいせき:青森市)
縄文時代から平安時代にかけての遺跡。平成11年度の青森市教育委員会の発掘調査で、白砂式土器と呼ばれている製塩土器が出土している。
(青森市教育委員会事務局文化財課)


【名産品】

こぬか漬
にしんやいわし等を塩糠に漬け込んだもの。


【学びの場】

青森県立郷土館
青森県内で発掘された製塩土器等を含む考古学的資料のほか、民俗資料、歴史や自然、郷土の先人たちなどが紹介されている。