Salt Guide

塩の純度

24金から23.5金―塩の純度のことです

貴金属,例えば金では、純度の高いものほど高価で、せん望の的。多くの女性は、これでわが身を飾りたいと思うもの。ところで、同じ純度でも,塩の純度って何でしょうか。
一部の消費者の方々に、どちらかと言えば純度の高い,正確に言えば純度の数値の高い塩を敬遠し、所謂、自然塩とか天然塩と称し売られている,湿った塩を歓迎する風潮が見受けられます。この湿っていることと純度との関係を見てみましょう。
塩は大きく次の3つの成分から構成されています。
すなわち、塩(A),塩以外の成分(B),および水分(C)です。(図にA,B,Cのイメージを示しました。)

塩の構成イメージ
塩の純度は、全体に対する(A)の割合で表されますから、(C)すなわち水分を多く含む塩では、純度は低くなります。例えば、特殊な塩を除き、水分(C)の上限値は5%程度ですから、(B)=0としても純度は95%と低い数値となります。
先に述べた消費者の方々は、(B)――すなわち、一般に"にがり"と言われる成分が多いのでは、との思いから購入しているものと推測されますが、正確には、(B)+(C)の多いものを購入していると言うことができます。一般的には、(B)が増えるとともに(C)も増加しますので、(B)には一定の限界があります。塩事業センターの商品を見てみましょう。

  (A) (B) (C) 純度 水分を除いた純度
食塩 99.6 0.3 0.1 99.6 99.7%
新家庭塩 93.4 1.6 5.0 93.4 98.3%

このように、食塩のような乾燥した塩では、水分が少ないため、見かけ上、純度の数値は高くなり、また新家庭塩のような湿った塩では、逆に低くなりますが、市販商品の(B)は、添加物を使用したものや特殊なものを除き、概ねこの範囲内にあると言えます。水分を除いた純度で見れば、数値に差が少ないことが、良くおわかりになるものと思います。
冒頭の話に戻りますが、金の場合、水分(C)を考える必要はありませんから、水分を除いた純度で見れば、食塩,新家庭塩は、それぞれほぼ23.9金、23.6金であるとも言えます。
なお、塩事業センター海水総合研究所が日本調理科学会誌(Vol.32 No.2(1999))に発表した研究報告「市販食塩の品質」をご覧いただければ、市販食塩の品質の概要がお分かりいただけるものと思います。