技術の変遷

入浜式塩田

入浜式塩田は、かん水を採るための装置です。 揚浜式塩田との違いは、人力で海水を汲み上げることはせず、塩の干満の差を利用して海水を引き入れ毛細管現象によって砂を湿らせるところです。遠浅の海岸に大きな堤防を造り、満潮・干潮時の水位の高さの中位に塩田面を築きました。

浜溝に海水を導き、毛細管現象によって砂層上部に海水を供給し、太陽熱と風で水分を蒸発させ、砂に塩分を付着させます。この砂を沼井に集め海水をかけて、かん水を採りました。

この方法は潮の干満差を利用した画期的な方法で、17世紀半ばに瀬戸内海沿岸で開発されてから昭和30年代まで続きました。

塩田での作業の流れ

1.砂を塩田に撒いて広げる

2.毛細管現象の促進のために上から海水を撒く

3.水分の蒸発を助けるために表面の砂をかきおこす

4.砂が乾いたら集めて沼井に入れる

5.沼井(ぬい=かん水抽出装置)に海水をかけて砂についた塩分を溶かす

6.沼井からかん水がでてくる(→後で煮つめて結晶化させる)