微結晶の付着現象による結晶成長速度向上の検討
研究業績

論文一覧

西暦年度
2006
和歴年度
平成18
題目
微結晶の付着現象による結晶成長速度向上の検討
筆者
長谷川 正巳、正岡 功士
掲載
ソルト・サイエンス研究財団 平成17年度助成研究報告集 別冊理工学プロジェクト研究(2003-2005年度)食塩晶析工程の高効率化, 33-42(2007)
概要

微結晶の付着現象を利用して結晶成長速度を向上させるための基礎的検討として、平成15、16、17年度にそれぞれ、蒸発式撹拌槽型回分、蒸発式撹拌槽型連続および冷却式流動層型回分晶析試験を実施した。その結果、以下の知見を得た。

(1)蒸発式撹拌槽型回分および連続晶析試験から、カリウムおよび臭化物イオンの取込量は結晶成長速度だけでなく、凝集および磨耗などの影響を受けて変化する可能性が示唆された。
(2)蒸発式撹拌槽型連続および冷却式流動層型回分晶析試験から、結晶成長速度が増加した場合にも液泡量の増大は見られなかった。この結果から、微結晶の付着を促進して結晶成長速度を向上しても、液泡量については現状の製品と同程度の結晶が得られる可能性が示された。
(3)冷却式流動層型回分晶析試験から、結晶成長速度は過飽和度および懸濁微結晶数の増加とともに増大することが示された。

これらのことから、微結晶付着を促進することにより結晶成長速度を向上できることが示唆され、本操作の工業装置への適用が期待できると考えた。

トップヘ戻る