市販食塩の品質
研究業績

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西暦年度
1998
和歴年度
平成10
題目
市販食塩の品質
筆者
新野 靖、西村 ひとみ、古賀 明洋、篠原 富男、伊藤 浩士
掲載
日本調理科学会誌, 32, 133-144(1999)
概要

日本国内で市販されている家庭用調理用塩の品質を把握することを目的とし、国産塩と輸入食塩67 点の主成分、微量成分および物性値の調査を行い、以下の結果を得た。

a)国産の未乾燥塩は、海水を濃縮して製造した塩、天日塩を原料とした製品およびイオン交換膜製法塩を原料とした製品との間で、主成分、微量成分および物性値にそれぞれの特徴が示された。
b)乾燥塩は、特徴としてpH が高く、難溶性の塩基性マグネシウム化合物が多く含まれている製品が見られた。
c)添加物塩は、炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムが併用されている製品とグルタミン酸ナトリウムが添加されている製品が多かった。
d)輸入食塩の天日塩製品は、不溶解分が多く、鉄とアルミニウムが多く含まれていた。フランス製品からは有害元素であるヒ素、鉛、クロムが検出され、中国製品からはISO 食用塩規格案の上限許容値を上回る銅が検出された。

本調査結果によって、市販塩の品質が明らかになり、消費者の商品選択に有効な資料となると考えるが、塩市
場には今回調査対象とならなかった製品が数多くあるので、より多くの製品の品質を調査する必要がある。また、今回の調査において有害元素が検出された製品もあったが、塩製品の安全性の観点から、近年注目されている有機系汚染物質や微生物の検査も必要となると考える。

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