今回の稿の論旨の上では重要ではないが、後の成分分析の項の参考になればと考え、「俵屋」の源泉と浴室、薬師堂の「飲泉所」についても、簡単に紹介しておく。
俵屋旅館の外観と浴場の建物
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左の旅館の入口とは別に、中央奥の暖簾のところに別棟の浴場の入口があり、階段をかなり下った先に源泉と浴場がある。手前のタンクと小屋は藩政時代の源泉と浴槽(小屋は後年のもの)で「俵屋」とは別源泉。さらに別源泉の飲泉所や薬師堂などは、撮影している方向とは逆のすぐ背後にある。
俵屋の源泉と飲泉所
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源泉上には飲泉の設備とともに祠などもある。薬効に感謝する人々の思いが形になったものだろう。写真にはないが、源泉のすぐ右側にも、加熱していない浴槽がいくつも並んでいた(私には冷たくて入れなかった)。拡大写真(写真3)にある壷のような所に源泉の湧き出し口があるが、もとの形がよく分からないほど、鉄分が被っており、飲んでみても、塩味よりも鉄味が強い。
俵屋の浴室
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源泉と飲泉所からさらに扉を開けて入ると浴室になる。加熱した小さな浴槽とそこからあふれた湯が入る浴槽が一つずつ。さらに右側に加熱していない浴槽も一つある。いずれも鉄だらけで、大きな浴槽ではない。この鉱泉では、あくまで飲泉が主役で、加熱した湯への入浴は脇役扱いのようである。
薬師堂の共同飲泉所と源泉
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写真左の建物が薬師如来等が祀られた飲泉所。画面右端の建物は共同便所。飲泉は一日に一升とか二升といった単位で行われるため、便意を催してすぐに便所に駆け込めるようになっている。そうして宿便をとるうちに、糖尿病、肝臓病、痛風、胆石、高血圧などをはじめさまざまな病状に改善が見られるようになるらしい。拡大写真の源泉の湧出口は、俵屋源泉と同様、もとの形が分からないほど鉄分が被っている。飲泉用の柄杓も鉄だらけである。
藩政時代のものともいわれる浴槽
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俵屋と薬師堂飲泉所の間にあり、写真1手前の小屋の内部にある浴槽。 |