つい最近のことだが、別に何の用事もないのに、わざわざラスベガスまで出かけていってしまった。あまりお金もないし、さらに仕事に追われて時間もないのに、ふと気がつくとラスベガスだのマカオだのにいる。いや、そうはいっても、ギャンブル依存症というわけでもない。もちろんカジノに着けば、だれよりも長くテーブルに座っているが、カジノがなくてもそれはそれで別にかまわない。楽しいことなら他にもたくさんある。
しかし、これまでにも、ラスベガスやマカオに着くと1泊4日という感じで、全然眠らないで過ごすことが多かった。ほとんどカジノのテーブルから離れることはなかった。しばしば女の子3人を連れてカジノに出かけることもあったが、ホテルの部屋はひとつだけ、みんなでローテーションでシャワーを浴びたり仮眠をとったりしながら過ごすのだった。この話を聞き知った連中には「いいですね、女の子3人と同室で」とか言われるが、当然のことながらみんなが期待するようなことはまったく起こらない。ぼくは余程のことがないかぎり部屋には戻らないし、女の子たちもみんなそれを知っている。
まあ、そんなわけで、ラスベガスのカジノには特別詳しいのだが、ラスベガスについて他に知っていることは皆無といってよい。だが、今回ロスの友人に、30年以上も通っているのに、いわゆる「バフェ」も知らないのかと言われて、ついに「バフェ」というものに出かけてみた。バフェとは、いわゆるバイキング式ビュッフェのことで、10ドルくらい払うと、いくらでも自由に飲み食いできるのである。ラスベガスならではの大サービスだ。もちろんその存在くらいは知っていたが、いつも人がいっぱい並んでいてうっとうしいので、これまではなるべく近づかないようにしてきたのだった。だいたいギャンブラーがバフェに並んでいたりしたら、まったくサマにならないではないか。
しかし、今回はちょっと覚悟を決めて、カジノの合間にいろいろなバフェに出かけてみた。ここでそんな報告をしても仕方がないのだが、ルクソールの「ファラオズ・フィースト・バフェ」だけは一度訪れる価値があると思った。以前、ルクソールに泊まった時は、まだ工事中ということもあり、まったくいい印象がなかったのだが、久しぶりに訪れてみるとなかなかよくできたホテルだった。うっかり悪口など書くものではない。
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