発表・講演
平成17年度発表・講演
| № | 題目 | 研究者 | 発表先 |
|---|---|---|---|
| 1 | 製塩環境における装置材料の局部腐食に及ぼすpHの影響 | 中村 彰夫、 加留部 智彦 |
材料と環境2005 |
| 2 | 塩化ナトリウム結晶成長におけるカリウム、臭化物イオンの取り込み現象(第3報)-結晶品質に対する結晶成長速度の影響- | 正岡 功士、 長谷川 正巳 |
日本海水学会 第56年会 |
| 3 | 製塩環境における装置材料の局部腐食感受性評価(第1報)-汎用ステンレス鋼の孔食感受性評価- | 中村 彰夫、 加留部 智彦、 井上 博之* *:大阪府大・工 |
日本海水学会 第56年会 |
| 4 | 製塩試料における微生物検査方法の検討(第1報)-一般生菌検査方法の検討- | 中山 由佳、 新野 靖 |
日本海水学会 第56年会 |
| 5 | 粒子間力のモデル化によるせんごう塩の流動性評価 | 鴨志田 智之、 篠原 富男 |
日本海水学会 第56年会 |
| 6 | 塩の安全性評価技術の開発-PCBの分析方法の検討- | 野田 寧、 新野 靖 |
日本海水学会 第56年会 |
| 7 | ジルコニウム共沈/キレートディスク併用法による高塩分濃度溶液中微量金属の多元素同時濃縮法-三価・六価のクロムの濃縮特性と分別定量- | 新野 靖 | 日本分析化学会 54年会 |
| 8 | 塩組成の違いによる梅干しの脱水浸透作用への影響 | 中山 由佳、 党 弘之、 眞壁 優美、 吉田 誠*、 曽我 綾香*、 小清水 正美* *:農業総合研究所 |
日本食品科学工学会 52年大会 |
| 9 | 母液組成による製品結晶品質への影響-結晶成長速度と結晶品質の関係- | 長谷川 正巳、 正岡 功士 |
ソルトサイエンス研究財団 平成16年度助成研究発表会 |
| 10 | 濃厚塩化物水溶液における電位ノイズと孔食電位 | 中村 彰夫、 加留部 智彦、 井上 博之* *:大阪府大・工 |
腐食防食シンポジウム |
| 11 | 結晶懸濁密度と粒径分布の測定方法 | 長谷川 正巳 | 日本粉体工業技術協会 |
| 12 | 国内で売られている塩の種類と品質 | 新野 靖 | 財団法人塩事業センター公開講演会 |
| 13 | 日本人の自然観と食に対する嗜好 | 清水 徹 | 財団法人塩事業センター公開講演会 |
| 14 | 安心・安全、使いやすい塩をめざして | 長谷川 正巳 | 財団法人塩事業センター公開講演会 |
| 15 | 重量分析法の要点 | 古賀 明洋 | 第1回海塩試料の分析技術講習会 |
| 16 | 海水と塩の分析の実際と要点 | 新野 靖 | 第1回海塩試料の分析技術講習会 |
発表概要
| No.1 | |
| 題目 | 製塩環境における装置材料の局部腐食に及ぼすpHの影響 |
| 研究者 | 中村 彰夫、加留部 智彦 |
| 発表先 | (社)腐食防食協会 |
| 概要 | 製塩装置材料における局部腐食発生に対するpHの影響を検討した。pH制御について、アルカリスケールが発生しない pH8を上限として試験を行なった。SUS316鋼の孔食電位は塩化物イオン濃度の上昇、pHの低下と共に、それぞれ卑側に移行した。また、YUS270鋼は隙間腐食が発生し、孔食電位の測定が不可能であったが、発生した電位はSUS316鋼と比較して、明らかに貴な孔食電位を有することが示唆された。 |
| No.2 | |
| 題目 | 塩化ナトリウム結晶成長におけるカリウム、臭化物イオンの取り込み現象(第3報)-結晶品質に対する結晶成長速度の影響- |
| 研究者 | 正岡 功士、長谷川 正巳 |
| 発表先 | 日本海水学会 第56年会 |
| 概要 | 連続装置の定常状態における取込現象について検討したところ、これまでの検討と同様に微結晶の付着挙動が、カリウムおよび臭化物イオンの取込に影響していることが示唆された。 |
| No.3 | |
| 題目 | 製塩環境における装置材料の局部腐食感受性評価(第1報)-汎用ステンレス鋼の孔食感受性評価- |
| 研究者 | 中村 彰夫、加留部 智彦、井上 博之* *:大阪府大・工 |
| 発表先 | 日本海水学会 第56年会 |
| 概要 | 製塩装置材料における孔食発生に対するpHの影響を検討した。孔色電位は温度、塩化物イオン濃度の上昇、pHの低下と共に、それぞれ卑側に移行した。温度が高いほどpHの上昇による孔食電位への貴化が確認された。YUS270鋼はSUS304、316鋼と比較して有意な孔食電位を示すことが示唆された。 |
| No.4 | |
| 題目 | 製塩試料における微生物検査方法の検討(第1報)-一般生菌検査方法の検討- |
| 研究者 | 中山 由佳、新野 靖 |
| 発表先 | 日本海水学会 第56年会 |
| 概要 | 製塩試料における一般生菌検査方法について検討した。その結果、製塩試料においては、測定方法の差異による影響はなく、公定法の適用に問題ないことが示された。しかし、不溶解分が多い試料については、MF法または表面塗抹法が、菌数が少ない試料には、MF法が検査に適していた。 |
| No.5 | |
| 題目 | 粒子間力のモデル化によるせんごう塩の流動性評価 |
| 研究者 | 鴨志田 智之、篠原 富男 |
| 発表先 | 日本海水学会 第56年会 |
| 概要 | 塩粒子間に作用する粒子間力(van der Waals力、粘着力、液架橋付着力)について、流動性への影響をモデル化することにより、せんごう塩の流動性に対する結晶水分、付着苦汁成分の影響を明らかにした。 |
| No.6 | |
| 題目 | 塩の安全性評価技術の開発-PCB の分析法の検討- |
| 研究者 | 野田 寧、新野 靖 吉川 直人 |
| 発表先 | 日本海水学会 第56年会 |
| 概要 | ポリ塩化ビフェニル(PCB)は、代表的な環境汚染物質の一つであるが、化学的に安定であるため、製造、使用禁止の措置が講じられた今日でも環境中に残留しているといわれている。PCBの分析法は日本工業規格や環境省告示など ( 以下、公定法 ) で示されているが、環境での存在形態などにより様々な試料が想定され、また極微量レベルのPCBを選択的に検出する必要があるため、複雑で煩雑な前処理と高度な分析機器を用いる方法が公定法として適用されている。 本報は、塩および製塩工程における安全性を検証する上で必要な分析技術を開発しており、測定対象を塩、海水を始めとする製塩工程試料に限定することで、公定法と比較して簡易な前処理操作および機器分析方法を明らかにした。 定量下限は海水試料中のCoPCBについて0.05ng/Lであり、塩の場合には0.5ng/kgであった。海水試料については公定法で0.01ng/L、環境基本法で0.05ng/Lを目標定量下限としており、本法は環境基本法の目標定量下限を達成できた。本法を用いて相模湾海水、食塩、および天日塩(メキシコ産)を分析した結果、いずれもPCBは未検出であった。 |
| No.7 | |
| 題目 | ジルコニウム共沈/キレートディスク併用法による高塩分濃度溶液中微量金属の多元素同時濃縮法-三価・六価のクロムの濃縮特性と分別定量- |
| 研究者 | 新野 靖 |
| 発表先 | 日本分析化学会 |
| 概要 | 高塩分濃度溶液中の微量金属をキレートディスク法で濃縮する場合、クロル錯体生成により回収率の低下が見られたが、アルカリ性 (pH8.8) で処理することにより多くの元素を同時に濃縮できた。この場合、キレート樹脂への吸着に加え、一部の元素は水酸化物となって沈殿捕集される。 本報では、この沈殿捕集に着目し、三価、六価のイオン形態別定量が求められるクロムを同時捕捉するため、ジルコニウム共沈法を併用して濃縮する方法を検討した。その結果、還元処理の有無により、全Cr およびCr(Ⅲ)を測定することが可能となり、計算によってCr(Ⅵ)を求めることができた。本法を市販の食用塩に適用した結果、3μg/kgまでの定量が可能であった。なお、天日塩中のCrは全てCr(Ⅲ)として検出された。 |
| No.8 | |
| 題目 | 塩組成の違いによる梅干しの脱水浸透作用への影響 |
| 研究者 | 中山 由佳、党 弘之、眞壁 優美、吉田 誠*、曽我 綾香*、小清水 正美* *:農業総合研究所 |
| 発表先 | 日本食品科学工学会 |
| 概要 | 組成の異なる塩製品を用い、梅干し製造における脱水浸透作用を検討した結果、精製塩を用いた場合の梅実の脱水量は、添加したNaCl量と共に直線的に増大した。一方、苦汁成分、水分の多い塩種を用いた場合には同一の全塩分量あるいはNaCl量でも、精製塩に比べやや脱水量が多くなった。また、梅実へのNaCl浸透量と脱水量との関係に着目すると、梅実からの脱水が起こり、脱水量に応じて梅酢、梅実中のNaCl濃度が平衡に達することが示唆された。その他の無機成分(Ca、Mg、SO4、K)の挙動については、梅実および梅酢中の各成分量 / 水分がほぼ一定であり、成分ごとに平衡状態に達することが示唆された。クエン酸、リンゴ酸については、梅実から梅酢への移行が観察され、その移行量に塩成分の影響は見られなかった。 |
| No.9 | |
| 題目 | 母液組成による製品結晶品質への影響-結晶成長速度と結晶品質の関係- |
| 研究者 | 長谷川 正巳、正岡 功士 |
| 発表先 | ソルトサイエンス研究財団 平成17年度助成研究発表会 |
| 概要 | 連続装置を用い、結晶成長速度0.012~0.085mm/hにおける取込量を含めた結晶品質と結晶成長速度との関係を検討した。 |
| No.10 | |
| 題目 | 濃厚塩化物水溶液における電位ノイズと孔食電位 |
| 研究者 | 中村 彰夫、加留部 智彦、井上 博之* *:大阪府大・工 |
| 発表先 | (社)腐食防食協会 |
| 概要 | 本研究においては、局部腐食の検出が可能な電位ノイズ法に着目し、濃厚塩化物水溶液である製塩模擬溶液において、温度、DO濃度およびpHを変化させ、その際のSUS316鋼の孔食発生をモニタリングした。 その結果、いずれの試験条件においても、試験片の電位が孔食電位近傍の値を示す際に、顕著な電位ノイズの発生が確認された。また、KCl析出開始点模擬溶液において、液温変化による孔食の発生を、電位ノイズ測定の結果から検出可能であることが確認できた。さらに、析出開始点模擬溶液において同じく、pHの上昇による孔食の発生を、電位ノイズ測定により検出できた。 以上の結果より、電位ノイズ法を用いた製塩工程の孔食モニタリングは可能と考えられる。 |
| No.11 | |
| 題目 | 結晶懸濁密度と粒径分布の測定方法 |
| 研究者 | 長谷川 正巳 |
| 発表先 | 日本粉体工業技術協会 |
| 概要 | 本稿は粉体工業技術協会 晶析分科会主催の晶析専門講座におけるテキストとして作成したものである。製塩工業晶析装置における結晶懸濁密度および粒径分布の測定方法を紹介し、それぞれの測定方法の特徴、問題点なども併記した。 |
| No.12 | |
| 題目 | 国内で売られている塩の種類と品質 |
| 研究者 | 新野 靖 |
| 発表先 | 財団法人塩事業センター公開講演会 |
| 概要 | 日本国内で市販されている食用塩の種類および品質面における特徴について概説した。 |
| No.13 | |
| 題目 | 日本人の自然観と食に対する嗜好 |
| 研究者 | 清水 徹 |
| 発表先 | 財団法人塩事業センター公開講演会 |
| 概要 | 日本人の自然観や食に対する考え方について意識調査を行った。その結果、自然という言葉あるいは概念に対して非常に肯定的なイメージを持ち、同時に人間が自然に手を加えることを否定的に捕らえている人が多いことにより、“自然”や“天然”を銘打った商品が高く評価され、それらの食品の購入・摂取が発生・促進されている、との構造であると結論付けられた。 |
| No.14 | |
| 題目 | 安心・安全、使いやすい塩をめざして |
| 研究者 | 長谷川 正巳 |
| 発表先 | 財団法人塩事業センター公開講演会 |
| 概要 | 海外と日本の塩事情を比較することにより、先人たちの塩づくりについて紹介すると共に、海水総合研究所がそこに果たしてきた役割について概説し、安心・安全・低廉な用途に応じた使いやすい塩をめざして研究を進めること及び塩や塩作りに関する客観的かつ科学的な情報を発信することについて講演した。 |
| No.15 | |
| 題目 | 重量分析法の要点 |
| 研究者 | 古賀 明洋 |
| 発表先 | 第1回海塩試料の分析技術講習会 |
| 概要 | 乾燥減量、加熱減量及び沈殿分離など、重量分析の原理及び操作上の留意点等について概説した。 |
| No.16 | |
| 題目 | 海水と塩の分析の実際と要点 |
| 研究者 | 新野 靖 |
| 発表先 | 第1回海塩試料の分析技術講習会 |
| 概要 | 高塩濃度試料の主成分の分析方法及び原理について概説した。 |

