研究報告
平成15年度研究報告
海水総合研究所 研究報告 第5号(2003)
| № | 題目 | 研究者 | 掲載頁 |
|---|---|---|---|
| 1 | 広範囲の粒径に適用可能な溶解速度表示方法 | 党 弘之、 鴨志田 智之、 篠原 富男、 谷井 潤郎 |
P1 |
| 2 | 製塩工程管理のための自動、簡易測定システムの開発 | 吉川 直人、 眞壁 優美 |
P5 |
| 3 | イオン交換膜電気透析槽における銅(Ⅱ)イオンの溶存種ごとの陽イオン交換膜透過挙動 | 永谷 剛、 吉川 直人 |
P22 |
| 4 | 塩化ナトリウム結晶成長における不純物の影響 | 長谷川 正巳、 正岡 功士 |
P30 |
| 5 | 市販食用塩中のヨウ素量 | 新野 靖、 西村 ひとみ、 古賀 明洋 |
P34 |
| 6 | 数値計算によるイオンかん水濃縮特性値の算出 | 長谷川 正巳 | P38 |
| 7 | 第5回海外研修報告 -ズートザルツ社バートライヘンハル工場(ドイツ)・ザリーネン社エベンゼー工場(オーストリア) |
正岡 功士 | P41 |
| 8 | 塩の固結と包装 | 益子 公男 | P47 |
研究報告要旨
| No.1 | |
| 題目 | 広範囲の粒径に適用可能な溶解速度表示法 |
| 筆者 | 党 弘之、鴨志田 智之、谷井 潤郎、篠原 富男 |
| 掲載頁 | P1 |
| 投稿先 | 日本海水学会誌 56(3)、p256(2002) |
| 要旨 | 塩の溶解速度測定における現行カラム法の問題点を明らかにするとともに、攪拌法における測定条件の検討を行った。攪拌法では全粒子が浮遊する条件で溶解することにより溶解理論に適合する溶解速度値が得られた。また、分級した試料を標準試料として相対溶解速度を算出することにより、装置や溶解条件の異なる測定値間の比較が可能となった。 |
| No.2 | |
| 題目 | 製塩工程管理のための自動、簡易測定システムの開発 |
| 筆者 | 吉川 直人、眞壁 優美 |
| 掲載頁 | P5 |
| 投稿先 | 日本海水学会誌 56(5)、p374(2002) |
| 要旨 | 製塩工程管理の自動化、省力化を目的として、工程溶液、塩製品を対象とした種々の自動、簡易測定システムを開発した。開発した測定システムは、いずれも汎用性の高い測定機器を用いており、比較的安価である。自動測定システムは無人運転ができ、簡易測定システムは試料の前処理をほとんど必要としない。いずれの測定システムにおいても工程管理する上で十分な測定精度を有し、一部のシステムは既に工程管理に利用されている。本報告では、各測定システムの測定原理、機器構成、製塩工程適用例について述べた。 |
| No.3 | |
| 題目 | イオン交換膜電気透析槽における銅(Ⅱ)イオンの溶存種ごとの陽イオン交換膜透過挙動 |
| 筆者 | 永谷 剛、吉川 直人 |
| 掲載頁 | P22 |
| 投稿先 | 電気化学および工業物理化学 70(7)、523(2002) |
| 要旨 | 高濃度塩化物イオン水溶液中における銅の溶存種(Cu2+,CuCl+)ごとの陽イオン交換膜透過性について透過速度モデル式を用いて検討した.銅イオン透過速度モデル式はモデルカチオン透過速度モデル式及び平衡定数を用いる溶存種の溶存割合推定式より作成した。作成した銅イオン透過速度モデル式及び実験データを用いてCu2+、CuCl+透過速度を算出した。その結果、低塩化物イオン濃度領域においてはCu2+透過速度のしめる割合が大きく、高塩化物イオンにおいてはCuCl+透過速度が銅イオン透過速度に占める割合が大きく、銅イオンに特徴的な透過挙動を定量的に説明することが出来た。またCuCl+は1価カチオンであるKとまた、Cu2+は2価イオンであるCa2+と類似の透過挙動を示すことが解った。 |
| No.4 | |
| 題目 | 塩化ナトリウム結晶成長における不純物の影響 |
| 筆者 | 長谷川 正巳、正岡 功士 |
| 掲載頁 | P30 |
| 投稿先 | 日本海水学会誌 56(5)、p346(2002) |
| 要旨 | イオン交換膜透析法かん水中の主要不純物である塩化マグネシウム、塩化カルシウムおよび塩化カリウムの塩化ナトリウム結晶成長への影響を検討した。
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| No.5 | |
| 題目 | 市販食用塩中のヨウ素量 |
| 筆者 | 新野 靖、西村 ひとみ、古賀 明洋 |
| 掲載頁 | P34 |
| 投稿先 | 日本海水学会誌 57(2)、p134(2003) |
| 要旨 | >市販食用塩中のヨウ素量をICP-MS法により測定した結果、塩種別に以下のような特徴が示唆された。海水を蒸発濃縮した塩のヨウ素量は、平均値が0.3mg/kgと多く、塩化マグネシウム量に比例して含まれ、ヨウ素と塩化マグネシウムとの比は概ね海水と近い値を示した。輸入天日塩を溶解再結晶した塩のヨウ素量は、0.1mg/kg未満と少なかった。イオン交換膜電気透析法によるかん水から製造した塩は、一点を除き0.2mg/kg未満であるが製品毎にヨウ素量の差が見られた。この一因としては、イオン交換膜電気透析におけるヨウ素の濃縮特性の相違によるものと推測された。 |
| No.6 | |
| 題目 | 数値計算によるイオンかん水濃縮特性値の算出 |
| 筆者 | 長谷川 正巳 |
| 掲載頁 | P38 |
| 要旨 | イオンかん水の濃縮特性値の算出に必要な物性値を実験式で表すことにより、一連の計算ロジックを数式化し、簡便に濃縮特性値を算出可能な数値計算法を提案した。 |
| No.7 | |
| 題目 | 第5回海外研修報告 -ズートザルツ社バートライヘンハル工場(ドイツ)・ザリーネン社エベンゼー工場(オーストリア) |
| 筆者 | 正岡 功士 |
| 掲載頁 | P41 |
| 要旨 | 平成14年6月21日から29日にかけて行われた第5回当センター海外研修において、製塩メーカーであるズートザルツ社(ドイツ)およびザリーネン社(オーストリア)の工場を見学したのでその概要を報告。 |
| No.8 | |
| 題目 | 塩の固結と包装 |
| 筆者 | 益子 公男 |
| 掲載頁 | P47 |
| 投稿先 | 食包研会報 No.95、p22(2002) |
| 要旨 | 塩の固結防止に関する基礎的な方法と高純度塩の固結のメカニズムおよびその固結防止法として包装袋の内装に低水分のクラフト紙、外装に外気を遮断するためのポリエチレンを用いる固結防止方法について概説した。 |

