塩風土記
海洋科学館・塩の国
播州赤穂駅から車で約10分。赤穂海浜公園の敷地中に海洋科学館・塩の国はある。
広々とした公園の敷地を歩くことしばし、近代的な建物が見えてくる。海洋科学館の入り口だ。一歩中に入るとそこは「海へのいざない」コーナー。地球と同じスピードで自転している直径1.8mの大きな地球儀は、各国の時間をリアルタイムに伝えてくる。その周りにずらりとならぶ20台のVTRからは「海」の画像が繰り返し流されている。
館内は、塩作りの変遷や世界の製塩方法等が学べる「塩のギャラリー」、赤穂の自然、地質、地形、気候、植生、動物を紹介する化石標本や、鹿や狐といった実物標本などが興味深い「ようこそ赤穂へ」、海についての理解を深めるため、波のしくみや海洋探査、海底資源調査、海水利用など多岐に渡って人間と海とのかかわりを案内している「海を知ろう」、の三つのコーナーに分かれている。夏休みには子供を対象にした科学教室や特別展がひらかれ、人気を集めている。
海洋科学館
海洋科学館の建物に隣接するのが「塩の国」だ。
塩の国では全国でもここだけだという入浜式塩田、揚浜式塩田、流下式塩田の三つの塩田が復元されている。目を引くのが実物のほぼ3/4の大きさに復元された流下式塩田。流下式塩田とは、竹の枝を組んだ「枝条架(しじょうか)」の上から海水を滴下させ、風力によって水分を蒸発させてかん水を採り、それを煮詰めて塩をつくる製塩方法だ。
高く組み上げられたやぐらの側にたつと、水の滴る涼しげな音が聞こえる。ポンプで何度も循環させながら陽にあてていくと水分が蒸発し、海水の濃度が増して行く。濃度をました海水はやがて「かん水」と呼ばれるものになる。
このかん水を使って、塩作りの実験も体験できる。予約は不要だ(30人以上の団体客は要予約)。小さな土鍋に入れたかん水を、職員の指導の元にかきまぜながら30分ほどかけて、ゆっくりと炊き上げていくと粒の大きい塩ができあがる。
また、毎週日曜日には、釜屋の大きな平釜でかん水を煮詰める本格的な塩作りが行われている。この作業を釜あげという。一度に100kg近くもの塩を炊き上げる釜あげの実演は迫力だ。こうして作られた塩は、「塩の国の塩」として入場者に配られている。
流下式塩田(塩の国)
海洋科学館
■利用案内■
| 開館時間 | 午前9時30分から午後4時30分(入館は4時まで) |
| 休館日 | 火曜日(ただし祝日と重なった場合はその翌日) 年末年始(12月28日から1月4日) |
| 入館料 | 大人(高校生以上)…200円、中小学生…100円 団体・身体障害者割引有 (特別展の開催中は別に入館料を定めることがあります) |
| 所在地 | 兵庫県赤穂市御崎1891番地の4 TEL:0791-42-4192 |
| URL | http://www2.memenet.or.jp/~akoharm/marine/ |
※最新の情報は直接お問い合わせください。
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