Salt Guide

海の恵、塩

コップ一杯の海水を約1/10まで濃縮すると塩の結晶がではじめ、残った液体をにがり(主成分は塩化マグネシウム)と呼びます。


約1/10に濃縮する方法として我が国ではイオン交換膜を用いて塩分をこしとり、さらに水分を蒸発させることにより、塩の結晶を得ています。
広大な乾燥地域で行われている塩田においても同様で、天日および風力により約1/10まで濃縮して塩の結晶を得ています。したがって1~2年の時間を必要とします。この天日塩や欧米に存在する岩塩(特に着色した岩塩)には不純物(天日塩では土砂など、岩塩では重金属など)が含まれているため、そのまま食用に供されることは少なく、食用に供するためには、これらを一旦溶解し、先ほどのコップの図と同様に水分を蒸発させて不純物を除去(精製)する必要があります。このように、塩は海水(岩塩は数億年前の海水)を何らかの方法で濃縮することにより得られます。

岩塩坑(アメリカ)   天日塩田(メキシコ)
岩塩坑(アメリカ)   天日塩田(メキシコ)
資料提供
Morton International,Inc.
   

海水起源という意味では、これらはすべて「海の恵み」と言うことができます。さらに、我が国では、海水を濃縮するときに有害な物質を通さないイオン交換膜を用いていますので、安全で良質な塩を得ることができます。

塩の味は海の味?

塩の立方結晶体
塩の品質は、添加物等を添加する場合や特殊な塩を除き、塩の結晶表面に付着するにがり分の量、成分で異なります。しかし、通常の場合、にがりの大部分は水分で、しかも塩の結晶表面に保持できる量には限界があります(塩とにがり分が分離します)。したがって、塩そのもので味わってもさほど味の違いはありませんし、ましてや調理に使用する場合にはほとんど見分けがつかないようです。
また、塩の使い勝手は、湿ったものあるいは乾燥したもの、形(立方体、フレーク状等)、粒の大きさなどによりサラサラ性、付着性、溶けやすさが異なり、用途に応じて使い分けることが肝要です。