世界の塩づくり
天日製塩法
天日製塩法
天日製塩法は、海水を塩田に引込み、太陽熱と風によって水分を蒸発させ塩を結晶させる方法で、自然の力を利用する製塩法です。そのため雨量が少なく、雨期があっても集中して短く、また気温が高く低湿度で風があることなどの自然条件と、平坦かつ広大で堅牢な粘土質の地盤で、流れ込む河川がないことなどの地勢条件が求められます。
現在の天日塩田は概ね次のような構成となっており、約2年かけて貯水池から結晶池にむかって海水をゆっくりと流していく方法がとられています。
天日塩田の構成と機能
貯水池:
原料海水を貯水し、浮遊物、泥土などを除去します。
蒸発池:
複数の区画池からなり、これらの蒸発池を海水が流れる間にほぼ飽和溶液まで蒸発濃縮(3.5゜Be'_26゜Be')します。この間に、石膏や炭酸カルシウムなどが結晶となって沈殿して除去されます。
調節池:
濃縮かん水の濃度を飽和かん水(26゜Be') まで調節し、夾雑物を除去します。塩田によっては調節池を設けず、蒸発池で濃縮したかん水を直接結晶池へ注入する場合もあります。
結晶池:
複数の区画池からなり、濃縮されたかん水は26゜Be'_30゜Be'までさらに濃縮される過程で大部分の塩が析出します。結晶した塩はその都度採塩せず、数回結晶池の上に新かん水を注入して結晶させ、結晶層を厚くした後採塩されます。結晶させた後30゜Be'を超える母液は苦汁池に排出されます。
結晶池で採塩された塩は、かん水で洗浄され、貯塩場に野積みして水分を除去した後、船積みして出荷されます。
[ボーメ度]
密度から求める補助単位で、その値が濃度(%)と近似することから、濃度を示す尺度として使用されているものです。